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会報Vol.32

五七句会会報通巻32号/2017年/12月発行
日時=平成28年12月2日/場所=四谷三丁目のレンタルスペース
幹事=五七
出席者=孝多、矢多、温爺、家鴨、ゼルダ、タケシ、華松、みつきんぐ、ねりり、七子、あちゃ、文鳥、久木、五七、かわうそ(欠席投句)
兼題=枯芝、空風、鯛焼
席題=障子、自由(冬季)

恒例の忘年紅白句会。兼題3句、席題2句の拡大バージョンで紅組、白組が激突しました。
3点句1句、2点句2句、1点句5句の選。
男性6、女性8(欠席投句+3句)の調整のためのハンデは白組に33点(13×2+13×3/5)。

そして結果は、
白組116点(ネット83+ハンデ33)vs紅組82点で白組勝利!
通算成績は紅組の3勝、白組の2勝となりました。
みなさまお疲れさまでした。

個人成績
天:孝多 21点
地:五七 20点
人:家鴨 15点

枯芝に楕円のボールぽつねんと    (温爺)
空風が呼んで来たるは焼芋屋     (家鴨)
鯛焼き喰うアタマから否シッポから  (孝多)
街の火事一被写体として撮らる    (3点 五七)
空風に薪窯ごおっといきり立つ    (3点 七子)
妖精を語る老女や白障子       (7点 ねりり)
火ぃ貸してくれへんかワレ着ぶくれて (タケシ)
千秋楽見る祖母の背の白障子     (文鳥)
卓上の黴た鯛焼喪服脱ぐ       (8点 家鴨)
ザックザク白菜を切る怒り肩     (3点 家鴨)
念のため鯛焼ふたつ男飯       (1点 文鳥)
遊具飛び障子破れてごめんなさい   (あちゃ)
目で笑う二人は鯛焼き頬張って    (孝多)
競技用義足のしなり空つ風      (6点 五七)
暖炉燃ゆ原始の脳を呼び覚まし    (七子)
冬の海自由を求め漁に出る      (あちゃ)
枯芝に打ち捨てられしテディベア   (1点 七子)
老女らがラジオ体操芝枯れる     (2点 家鴨)
空風に鼻歌歌う空元気        (1点 かわうそ)
差し入れの鯛焼抱え昼のママ     (ねりり)
金色の飛火野に立つ空っ風      (1点 文鳥)
十三夜障子に映る影二つ       (久木)
鯛焼や鎌倉を出なくてよい日には   (1点 矢多)
マフラーにすっぴん埋める除夜詣   (3点 みつきんぐ)
いつのやら祖母の棚から障子紙    (2点 家鴨)
解体を人に用ひて芝枯れる      (3点 華松)
指先にささくれ1つ芝枯れる     (4点 あちゃ)
妹に新婚浮かれ吾に冬        (ねりり)
空っ風電柱はみな無口なり      (7点 矢多)
遠い日の障子貫く男あり       (1点 温爺)
空っ風耳鼻科は今日も三分診療    (みつきんぐ)
春近し疎林に風の宴かな       (久木)
空っ風孤独なんだよ八つ当たり    (2点 孝多)
ひとりごと言いつつ閉める障子かな  (11点 孝多)
オスメスがあるのか鯛焼き汗ばんで  (1点 みつきんぐ)
指なめて星を数える障子穴      (華松)
空風にゴミ虫のよな鳥の群れ     (3点 あちゃ)
障子だけがあの夜のことを知っている (矢多)
傍らに鯛焼き据えてみすずの詩    (1点 温爺)
冬の虹老々介護の影二つ       (2点 文鳥)
下手に触ると火傷する鯛焼だぜ    (2点 五七)
冬の雪おねがいその手を離さないで  (矢多)
鯛焼きの袋の汗の芳しき       (4点 かわうそ)
空っ風黄金千両撒き散らし      (5点 華松)
ポストまで五〇歩ほどの芝枯れる   (1点 タケシ)
思い出は思い出のまま芝枯れる    (8点 孝多)
鯛焼きよ私の腸苦々し        (1点 華松)
枯芝の匂ひの中で爪を切る      (6点 矢多)
鯛焼やシリウスの青見失ふ      (4点 タケシ)
君はもう来なくてけっこうクリスマス (2点 ゼルダ)
好きなのは皮としっぽよ鯛焼きは   (1点 あちゃ)
ひび割れの窓に空風豆を煮る     (1点 久木)
空風や不惑もとうに過ぎた恋     (1点 ねりり)
空風や獣になってしまいたし     (6点 タケシ)
枯芝やインスタ映えするパンツ買う  (みつきんぐ)
今ならば許せたはずのクリスマス   (華松)
芝枯れて廃寺の礎石黒々と      (5点 久木)
空風でリビングに溜まる眠気かな   (ゼルダ)
障子ごし気配を殺す逢引よ      (七子)
枯芝に二人と一匹何を見る      (文鳥)
障子あけすべてを知つてしまひけり  (4点 五七)
白障子こころにもある袋とじ     (1点 タケシ)
パート出る初給金の鯛焼よ      (七子)
朝ドラがまたつまらない芝枯れる   (5点 ゼルダ)
昼の月鯛焼半個もて余す       (3点 久木)
鯛焼きがあちくてヘーホンホヘホハイ (2点 ゼルダ)
障子貼る父の背中に活気あり     (4点 ゼルダ)
空つ風金でも飛んで来ないかな    (3点 温爺)
枯芝やかつて多情でありしこと    (3点 ねりり)
枯芝の舞台主役は未来の子      (2点 かわうそ)
家を出たあの日のままに障子穴    (7点 ミツキング)
枯芝を背中に髪に父戻る       (5点 五七)
着ぶくれて胸のうすさを嘆きけり   (温爺)



by go-shichi | 2017-12-04 01:42 | 会報  

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